おとしよりすこやかセンター南部館 施設長の中澤です。
地域の皆様には、いつもお世話になっております。
日本は世界でかつてない高齢者社会と言われて久しいのですが、更に
2025年には戦後の第一次ベビーブームに生まれた方々が全員後期高齢者になられると言う事で、国を挙げてその対策に取り組んでおります。
私達センターも、皆様方がいつまでも健康で元気に、明るく暮らして頂けるように地域の方々と協力し、必要な病気の予防や医療介護の相談、
更に生活について考えるように、
ホームページを通じて密接に絆を深めたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。
当施設は、看護、医学的管理の下での介護や機能訓練、その他日常生活上のお世話などのサービスの提供を行います。ご本人様の能力に応じた日常生活を営むことで、一日でも早くご自宅での生活に戻ることができるように支援します。また、ご利用者様が在宅での生活を1日でも長く継続できるよう、短期入所療養介護や通所リハビリテーションならびに介護予防サービスを提供し、在宅ケアを支援することを目的とした施設です。
・気品を持って正しい道を歩みます
・思いやりを持ったチームワークに徹します
・丁寧で思いやりの医療を進めます
【令和3年度 施設目標】
基本に経ち返り、ADL、QOLの維持・向上を図る。
コロナ感染症に対して、出来る限りの感染防止策を講じる。
また、その事による入所者・利用者のストレスの軽減を図る。
《介護職員が専門職としてのスキルを確立する》
各専門職が専門性を発揮し「対等な能力」・「対等な立場」で話し合い、本当の意味での多職種協働を実践します。
南部館は在宅復帰の為の施設です。生活の中で、在宅復帰に向けた働きかけを行います。
【当施設のリハビリの考え方】
病院では治療訓練を行うのに対し、老人保健施設では生活上の障がいを取り除く為、生活の中にリハビリを取り入れています。例えば、「洗面・更衣・食事・入浴」等の行為に含まれるすべての動作をリハビリと考え、ご利用者様の残存能力を最大限に活かすことを日頃の介護に取り入れています。 ご利用者様とご家族様にこの考えをご理解頂ければ、リハビリ室で行うリハビリより、多くのリハビリを行うことになります。ご利用者様に対し、生活状況を知り元の生活に戻すのではなく、新たな生活スタイルの提案を行っています。
【認知症の方への関わり方】
認知症は誰もがかかる可能性のある不治の病のひとつです。認知症という病気に対し、進行を食い止め症状を緩和させる唯一の方法が、その方を知り関わりを持つことです。認知症のご利用者様にレクリエーションや貼り絵等の作業、散歩やおやつ作りなどの関わりにより精神活動を活発にすることで、本来の自分に戻る時間を作ります。また、認知症の方はストレスに対する耐性は低く、ちょっとしたトラブルにも大きく反応してしまうことから、3階の認知症フロアでは、馴染の関係・馴染の環境を重視した体制を作っています。認知症の方は記憶がとどまりません。しかし、一瞬一瞬を楽しむことは可能です。写真や壁新聞・製作作品は、一瞬一瞬を楽しんでいる姿を思い出す機会になります。また、ご利用者様とご家族様を結ぶケアにもなっています。
【ご利用者様との関わりの視点】
①セラピストが行っているリハビリを実際に役立てる
セラピストの行うリハビリが、実際の生活の場で活用できなければ意味はありません。実際の生活の中で活用できるか否かは、日々の生活や対応にかかっています。時間がかかってもできるだけ自分でして頂くよう、働きかけることを大切にしています。
②復帰場所に合わせた訓練
例えば退所後の生活がベッドなのか、布団なのかによっても訓練は違ってきます。今後の生活を具体的にイメージし、ご利用者様とご家族様と共に計画を立案、訓練する ことを大切にしています。
③生活に活性化(離床活動)・レクリエーション等の余暇活動
ベッドはあくまでも休息の場です。ベッドから離れて活動するためのケアの重要性をご利用者様にもご理解頂きます。また、施設生活を楽しんで頂けるような、日常生活動作に応じたレクリエーションを提供することも大切な役割だと考えています。
④危険防止
全身機能の低下したご利用者様の活動を活性化させることは、何らかの危険は避けられません。しかし、危ないからと言って動くことを制限するのではなく、動く方法を探り環境を整え(転倒等の危険因子の除去)、機能を活かした生活の提供を大切にしています。
⑤在宅復帰のための働きかけ
入所時より在宅復帰をする上で問題となる事をご利用者様・ご家族様と模索し、それに対してリハビリを行っています。
また、ご利用者様とご家族様との交流を大切に考え、スムーズな在宅復帰を目指しています。
・ご利用者様の意思及び人格を尊重し、常にご利用者様の立場に立ったサービスを提供します。
・ケアプランに基づき、その人の能力に応じた日常生活や在宅復帰を支援します。
・居宅支援事業所、居宅サービス事業所等と密接な連携に努めます。
・地域に開かれた施設として、地域に親しまれる施設づくりを目指します。